"ところで、 坂本九ちゃんが川崎出身だということは、 あまり知られていない。 九ちゃんは川崎区大島町の花街に生まれた。
小さい頃から母親に三味線で育てられ、 高校生の時にはギター片手にプレスリーに憧れていたのだが、
その歌い方には母親ゆずりの邦楽の流れが残っていた。 『上を向いて歩こう』が、
「ウヘェウォ ムウゥイテ アハルコオゥオゥオ」 となったのは、 清元や長唄のせいだと知った時に、
その歌い方がいかに外国人にとってエキゾチックなものだったかが、 よくわかった。
坂本九が座敷で 「さのさ」など三味線で歌う時の、 なんと粋だったこと。 日本の伝統的な音楽が支えていた坂本九。 その古風さは、 礼儀の上にもあらわれていた(永六輔 「メディア交遊録」 朝日文庫」)。
元気なら五十六歳だ。 夏の夜空を見上げれば、 微笑んでいる九ちゃんが見える。"
坂本九が座敷で 「さのさ」など三味線で歌う時の、 なんと粋だったこと。 日本の伝統的な音楽が支えていた坂本九。 その古風さは、 礼儀の上にもあらわれていた(永六輔 「メディア交遊録」 朝日文庫」)。
元気なら五十六歳だ。 夏の夜空を見上げれば、 微笑んでいる九ちゃんが見える。"
(mitaimonから)